バルセロナ・ガウディ建築と海辺のレストラン
バルセロナ二日目は、朝からまずサグラダファミリア教会を見学。
サグラダ・ファミリア。
日本語では、聖家族教会とも呼ばれている。
あぁなるほど、英語だとsacred familyかぁ、などと
ひとり納得しながら、空港並みか
空港以上に、かなり厳重な入り口ゲートの
セキュリティチェックを受ける。
じつは、前回に書いたデモの影響で、
もし日程がほんの数日ずれていたら
封鎖されていて入場できなかったところだったのだ。
そのサグラダ・ファミリアは、
ガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定と
現在アナウンスされているが、
未完成部分の建築と、時代を経て古くなった箇所の
補修という作業が、並行して進められている状況のようだ。
さてセキュリティを無事抜けて入場してみれば、
有名なキリストの物語が、細部まで複雑な
ディテールを持つ彫刻と、
色鮮やかなステンドグラスで表現されていて目を奪われる。
天才建築家が生涯をかけた巨大な芸術に、
ただ圧倒されるばかりのひとときを過ごす。
資料館に併設された売店で、
サグラダ・ファミリアグッズを数点購入。
見学を終えて次に移動したのは、細い道路で住宅地を抜けた
小高い丘の上にあるグエル公園。
ガウディの友人であり協力者でもあったグエル氏の依頼で、
分譲住宅地として開発されたがまったく売れず、
その後公園となった場所である。
バルセロナの海を見下ろす緑の多い公園に、
ガウディ趣味あふれる塔、その他の建造物や
彫刻があちこち配置されている。
見ようによっては可愛らしいものもあり、
眺めているだけでもなかなか面白い。
公園の一角、ギター・プレイヤーの演奏が、
実に自然な感じで耳に入ってきた。
グエル公園の見学を終えるとバルセロナの街なかへ戻り、
これまたガウディ建築として有名な
2軒の建造物、カサ・ミラと
カサ・バトリョを見学する。
どちらも世界遺産登録。外壁全体の波のような
曲線が印象的なカサ・ミラ、そして
バルコニーの仮面(眼鏡?)を思わせるデザインと
散りばめられたタイルに目を奪われるカサ・バトリョ。
まったく異質の方向性でまとめ上げられた、
芸術品と呼べる建造物である。
見学が終わると、もう昼食の時間である。
海沿いのエリアへ移動して、ヨットハーバーにある
レストランで昼食。
美しい海の色とまぶし過ぎる陽光。
美味しい料理にワイン、運んでくれるスタッフに
声をかけてみれば、
みな陽気にリラックスした表情を返してくれる。
今夜ホテルに帰って一泊すれば、明日はもう帰国である。
地中海沿いの風景をたっぷり見ることができた
今回の旅は本当に素晴らしかった。
鮮やかな色彩と明るい陽光に彩られた記憶を
心の中に呼び起こしながら、
タクシーで市内中心部へと戻り、
大きなデパート、エル コルテ イングレスで
自分用、職場用とあれこれお土産を買い込んで
ホテルへと戻った。