マルセイユ・文化の交じり合う港町
胸に残ったエクス-アン-プロヴァンスでの
ひと時を終えて、しばらく移動。
マルセイユの街に入る。
まず最初の驚きは、ワタシの近所でもお馴染みの
ホテルチェーン、東横インが
どーんと店を構えていたこと。
日本からマルセイユに用事があり、
またあるいは興味をもって旅をした宿泊客には、
大きな味方になってくれることであろう。
そしてさらに市街地を中心に向けて移動してみれば、
アフリカ系の移民によって、占拠された状態の区画が見えた。
治安の維持が決して行き届いていないという説明を聞きながら
この国の移民問題、政策について
考えさせられた一瞬であった。
街の散策がもっともっとできたらよかったのだが、
スケジュール上、時間の余裕はなく、とても残念。
だが港の対岸、丘の上に見える
ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ大聖堂の
姿だけは、しっかりと記憶にとどめることができた。
濃淡のツートーン・カラーが印象的な、
ロマネスク・ビザンチン様式の美しい姿である。
情報によれば白い部分の石灰岩は
エクス・アン・プロヴァンス近郊の街で切り出されたもの。
そして濃い部分はトスカーナ産の石材だそうである。
時間こそ、十分には取れなかったのだが
天気も良く、眩しい陽光に満たされた
港町の情景を十分に満喫し、同時に空気もたっぷり吸い込んで
今夜の宿へ移動した。